続・【花山椒】のこと
- 落涙モン
予感通りだった。
どれもこれもすぎゃあっ!
どこぞの闇の料理なんか比較になんにゃあ。
【逸品】は感涙モンだった。
「蒸し鮑」。
そいだけでも十分美味ゃあ。
これに付いてたキモが絶品だった。
「何だ、このキモはっ!磯の香りがめっちゃ美味ゃあっ!」
たまんなかった。
更に冷酒が1杯ついてた。
これが又キモにびったし合うっ!
「美味ゃあっ!何だこの酒はっ!」
訊くと、石川の大吟醸「手取川」だとか・・・。
ほとんどワインの雰囲気。
参った。
この2品で完全にノックアウト。
何でこんなに美味ゃあだかね。
こんな美味ゃあ和食は久しぶりだで・・・。
「ひゃあ、幸せだー!」
- 関東味
基本は京懐石。
でも、ベースは江戸味だった。
しっかり味。
でも必ず濃厚なダシが勝ってる。
【八寸】も凝ってた。
どれもこれも上品でめちゃ美味ゃあ。
「この『するめ烏賊』なんか、完全に塩辛の域を越えてるで・・・」
「土瓶蒸し」は楽しみにしてた。
好物の1つだで。
やっぱ基本は江戸味。
がっつりしたダシが利いてる。
「でも、やっぱモノホンの香り・味だで・・・。幸せだー」
【造り】は1発勝負。
「大みぞ貝」のみの刺身。
新鮮で美味かった。
美味ゃあ。
でも、物足りにゃあ。
「美味ゃあからこそ、尚更他の刺身も喰いてゃあじゃなー」
- スタッフ
ちゃあんとしてた。
酔っ払いオヤジにもヤな顔1つしにゃあ。
「この冷酒は何だかね?」
すぐに調べに行く。
えりゃあモンだ・・・。
【焚合せ】が届いた。
「どうぞ、フタをお取りになって香りをお楽しみ下さい」
シャレこました事ぉ言うじゃにゃあか!
素直に従う。
「お〜〜〜っ!」
確かに湯気と共にふくよかな香りが・・・。
「すらばしいっ!」
芸が細きゃあっ!