まだ・【東京湾華火大会】のこと

  • アナウンス

 「野球場」のネットが目の前。
でも、どうせ暗くなりゃわかんにゃあ。
ネットにはスピーカーはいっぴゃあついてた。
ウグイス嬢がいろいろ案内。

「ただ今、ご来場の皆さま。まだ前の方が空いております。どうぞ前にお進み下さい」

時々、迷子の案内もする。

ぴょん吉シャツを着た『ケメ子』ちゃんが、迷子になっております。救護室までお越し下さい」

花火が始まる前までめちゃ忙しい。
ずーっと囀りっぱなし。
 いよいよ開始時間。
ウグイス嬢のトーンが変わった。
プログラムを説明。
その後、花火の解説を丁寧にしてくれた。

「花火師はイッパツ・イッパツの花火に丹精を込めて作ります。
ちょうどいい高さに上がってキレイに開花する花火を『タマの座りがいい』と言います」

聞きようによっちゃ、ちぃっとエロい・・・。

「んなこたあにゃあだよ!有り難てゃあ説明じゃんかっ!」

 ホントにいい説明だった。
作者と、名前と、特徴。
表現してるモノも言ってくれた。
プログラムは6部構成。

    1. 第一部 東京湾大華火祭、開幕の喝采
    2. 第二部 わくわく、ドキドキ夏休み
    3. 第三部 東京湾に映える花火幻想
    4. 第四部 レインボーブリッジに舞う大江戸花吹雪
    5. 第五部 頑張れ日本!東京湾から力を!
    6. 第六部 グランドフィナーレ

それぞれの部で10数個のタイトルがある。
例えば、第一部の最初。

1.きらめく!夏のイントロダクション
2.五色のファンタジア・・・
・・・

ってな具合。
てゃあしたモンだで・・・。

  • 「尺五寸玉」

 【東京湾華火】のウリだとか。
東京ではここでしか観られにゃあ。
「尺五寸玉」ってこんは、約45cm。
開花すんと直径400m。
高さもスカイツリーっくりゃあになるそうな。
こいつが各部で1発くりゃあある。

「こや、ぜってゃあ見逃せにゃあで!」

心配無用。
プログラムにちゃあんと書いてあった。

”★印のところででは、「尺五寸玉」が上がります。”

至れり、尽くせり・・・。
 その他にも「尺玉」もあった。
こっちも結構な数上がってた。
こいつでも十分迫力がある。
できゃあ玉は上がってくのに時間がかかる。
ちぃっと間がある。
この間がたまんにゃあ。
観てる衆もみんな心得てる。

「そ〜ら、来たよ!来たよ!来たよ〜っ!」

掛け声が挙がる。
んで、開花!

「ターンっ!」

快感っ!
 久々に間近で花火を観た。
いつ以来だんべ・・・?
多分、30年近いべ。
こんな近くじゃ観てにゃあ。
火薬の匂いもいい。
時々、カラも落っこって来る。
それも楽しい。
何より、音がいいっ!
あの硬く締まった音。
腹に響く。

「ひゃあ、『Dream Theater』のドラムみてゃあだで・・・」