続々・【九段下〜白金台】界隈のこと

 附属・・・?
何の・・・?
って、ふつーは思うべーじゃ。
正式名称は・・・。

国立科学博物館附属自然教育園

長ぎゃあっ!
国立科学博物館】・・・?
あの上野の・・・?
俄かにゃ結びつかにゃあ。
 江戸時代には高松藩の下屋敷だったそうな。
明治時代には火薬庫だった。
大正時代になって【白金御料地】になった。
もちろん一般人は入ゃーれにゃあ。
昭和になってから変わった。
昭和24年に「天然記念物」と「史跡」に指定された。
こん時に【自然教育園】になったそうな。
立派な管理棟も出来た。
昭和37年に【国立科学博物館】のANENEXに・・・。

「ずいぶん風格がついちまったじゃ・・・」

 天気はバツグン。
抜けるような曇天。
鉛色の雲が分厚く覆ってる。
風も強ええ。
いつ、どっか〜んっと来てもおかしくにゃあ。
森を歩くにゃあサイコーだで・・・。

「こりゃあ、カサ持ってにゃあとてゃあへんかも・・・」

っとか思ってたらカサが・・・。
ビニール傘が道路っぱたのフェンスに架かってた。

「何だね、こんなとこに・・・。持ってけってこんだかね・・・」

ご好意にゃあ甘えるべーじゃ!

  • トトロ

 出て来そうだった。
すんぎゃあ深きゃあ森だった。
池とか、丘とかもある。
何となく渓谷めいたとこもあった。

「きっと晴れてたら、気持ちいいんだんべなー・・・」

モノの本によると夏でも涼しい。
ちょっとした都会の避暑地。
んなあ〜〜んて、書ゃーてあった。
木々も立派。
鬱蒼とした場所もある。
特に怪しげな天気だから、薄暗りゃあ。
っかと思えば、木々のすき間に首都高が見えた。
すぐ脇をトラックが通る。
さすが都会の真ん中。
風が強い所為か、騒音は聞こえにゃあ。

「こりゃあ、立派なオアシスだで・・・」

こんな森が残ってんのが奇跡かも・・・。

「迷い込んで、遭難する衆もいるじゃにゃあだかね・・・?」

いにゃあだあよっ!
 ところどころに休憩所がある。
っつか、ちょっとしたベンチだけんど・・・。

「せっかくだに、ちょっと憩ってみんかね・・・」

たちまち蚊が寄って来た。
自然なんだー。
なんて感心してる場合じゃにゃあ。
あっという間に喰われた。

「ひえ〜〜っ!痒いいでっ!」

堪らず、管理棟に避難。
管理棟にはちゃあ〜んと「キンカン」があった。
なあるほど・・・。
間違っても「キンチョール」とかはにゃあ。
自然と共生するんだー・・・。