続々々・【江戸三鬼子母神】のこと

  • 「洗い観音」

 境内に観音さまもいる。
こちらもご利益がある。
「東京のパワースポット」として紹介されてる。
歴史は江戸時代。
「明暦の大火(1657年)」がキッカケ。

「かの有名な『振袖火事』ってヤツだで・・・」

 この火事じゃたんと犠牲んなった。
当寺の檀徒の一人「屋根屋喜平次」は妻を亡くした。
そりゃ悲しんだ。
供養の為に「聖観世音菩薩」を寺に寄進した。
ここに信仰が生まれた。

「ひゃあ、『観音さま』に水をかけて、自分の悪いところを洗うと治るで!」

ってな信仰だった。
これが「洗い観音」の起源だそうな。
 よっぽど信仰が篤かったんだべ。
みんながタワシでガシガシ洗った、
あんまし洗い過ぎて顔がすり減っちった。
ってんで、新たな観音さまが寄進されたそうな。
平成4年、開眼式を執行された。
こんだ、タワシを廃止した。
布で洗う事になったそうな。

  • 都電

 「都電荒川線」。
これもいっぺん乗ってみてゃあ。
でも、なかなか機会がにゃあ。
懐かしい。
ぜってゃあ効率的じゃにゃあ。
こばからこばまで乗ると1時間っくりゃあ。

「んでも、なかなか乗れにゃあよなー」

 「雑司が谷」に移動。
遠足だで・・・。
道も良くわかってにゃあ。

「ま、都電の線路伝ってきゃ何とかなるべ・・・」

ってなノリだった。
これがなかなか・・・。

「ひゃあ、結構遠いじゃんかあー」

 風情はあった。
都電沿いの景色はなかなかいい。
近所の衆が花を飾ったり・・・。
線路と道路がジグザグに交差したりする。
時々踏み切りで止められる。

「いっちょ前に、踏み切りがあるだかね!」

一応、電車だで・・・。

 遂に到着。
都電の駅までま来た。
駅ったって、無人駅みてゃあな・・・。
周りに何にもにゃあ。
でも、近所だべ・・・。
それらしき建物を探す。
見っかんにゃあ・・・。

「ひゃあ、ますますごちゃごちゃした住宅地にハマり込んだで・・・」

 やっと見っけた。
鳥居が見えた。
赤きゃあノボリがたんと立ってる。
やれやれ・・・。
でも、思ったよか小っちぇえ。

「ひゃあ、近所の【鉄砲洲神社】と大差にゃあで・・・」

でも、有名なんだよなー。
 境内にはお稲荷さんがある。
その横にできゃあイチョウの木。

「すんぎゃあな、こりゃあ・・・」

圧倒される。
外周8mとか。
お稲荷さんの所有物らしい。
都の天然記念物に指定されてるそうな。