続・【江戸三鬼子母神】のこと

 一番奥だった。
「本院・大客殿」の更に奥。
ここに「鬼子母神堂」があった。
立派な額が掛かってた。
何となく優しい造りになってる。
人気があるらしい。
子育安産祈祷の参詣者が多いそうな。
 ホントは「鬼子母神」じゃにゃあ。
「鬼」の字にツノがついてにゃあ。
これはどの「鬼子母神」も共通らしい。
ツノのにゃあ鬼。
これが優しさの表れか・・・。

「んなこん言っても、キキャアじゃ書けにゃあ。
気持ち悪りぃけんど、しゃあんめ・・・」

 参道を戻った。
改めて「赤門」を眺める。
立派だで・・・。
更に駅の近くにも山門がある。
こっちゃ「黒門」だそうな。
まあ、立派なモンだった。

 残るは「雑司が谷鬼子母神」。
行ってやんべーじゃ。
ロケーションは豊島区方面。
最寄駅は「鬼子母神前」。
都電荒川線とか書ゃあてある。

「ひゃあ、あんまし縁がにゃあで・・・」

 JRなら「目白」か・・・。

「んなとこまで行くだら、ついでに何かにゃあかなー?」

あった。
前からちぃっと気になってった。
とげぬき地蔵】。
これもいっぺん行ってみてゃあ。
近きゃあとは言い難てゃあけんど、まいっか。
 テレビでは良く観る。
年寄りのメッカみてゃあな扱い。
何かっつーとここでインタビュー。
縁日だけじゃにゃあ。
いつも必ず年寄りがいる。
絵に描いたような画像が流れる。

「ひゃあ、あの景色はアタマに焼き付いちまったで・・・」

  • 「巣鴨」

 そもそも、駅が違あ。
とげぬき地蔵】は「巣鴨」じゃっ。
雑司が谷鬼子母神】からは遠ざかってる。
気のせいじゃにゃあよなー。
ま、いっか。
遠足ってこって・・・。
 「巣鴨」って初めて降りた。
やっぱ「コマモゲ」と景色が似てる。
武蔵野台地の上にある感じ。
早速、行ってみんべ。
結構ヒトが多い。
しかもだんだん増えて来た。
巣鴨地蔵通り商店街】の看板が・・・。

「おー、これがかの有名な・・・」

 賑やかだった。
活気がある。
店もいっぴゃあある。
おばはん達の呼び込みも元気。
如何にも街ぐるみで盛り上げてる雰囲気。

「さすがは、年寄りの原宿っ!」