続・【青菜(チンツァイ)】のこと

  • あん

 次に・・・。

【油菜心の干し貝柱あん】

これも美味かったー。
ハッパの炒め物は好物。
青梗菜に似た大振りな菜っ葉だった。
これに贅沢な貝柱ダシのあん。
味の路線は共通。

「ひゃあ、絶妙の薄味だで。ますます気に入ったで!」

 その次は・・・。

【大海老、筍、蝦子のとろみ炒め】

見た目がすぎゃあ。
ドできゃあ海老と、タケノコがどっさり。
おまけに皿の真ん中に皮付きのタケノコが生えてる。
思わず訊いちゃう。

「ひゃあ、このタケノコはこのまんま喰うだかね?」

  • 蝦子

 さすがに喰えにゃあ。
皮付きタケノコは飾りだった。
身の方はちゃあ〜んと調理されてた。
新鮮なタケノコだった。
これもあんのソースが・・・。

「ひゃあ、何か独特のソースで美味ゃあなー」

 訊いてみた。
蝦子。
エビのタマゴのソースなんだとか。
これが美味ゃあっ!

「ひゃあ、海老好きにゃあ堪えらんにゃあなー。」

 ますます気に入った。
リーズナブルで、この味だったら大満足。
我が家の食堂当確。
っと思ってた。

「ひゃあ、ところが世の中そんなに甘かぁにゃあだよ・・・」

  • 山椒

 肉料理が出て来た。

【牛肉、独活、新牛蒡の四川炒め】

ひっくり返った。
え?
どーしたの?
何が起こったの?
ってな感じだった。
 とっても柔らかないい牛肉だった。
ウドも美味かった。
ゴボウもいい香りだった。
山椒も適度なら・・・。
何よりしょっぴゃあっ!
許せにゃあしょっぱさだった。

「ひゃあ、こら何かの間違ぎゃあずらっ!がらいで塩ぶん撒いちったとか・・・」

 更に山椒も強烈。
山椒の実が丸ごとバラバラと入ゃーってる。
最初のうちは美味ゃあ。
それがだんだん強力に効いて来る。

「ひゃあ、口が痺れてしょっぴゃーのもわかんなくなって来たで・・・」

降参した。