続々々・【宮川本店】のこと

  • 期待

 「タコの酢の物」登場。
やれやれ・・・。
やっと喰いモンにありつけたで。
美味かった。
タコは築地らしく新鮮でプリプリ。

「ひゃあ、でもタコ3キレっきゃ入ってにゃあで・・・」

 味付けは良かった。
甘さを抑えた上品な味だった。

「ひゃあ、こや期待出来るかも・・・」

ただ小っちぇえからあっと言う間に終わっちった。
 「マグロぬた」も登場。
これも小っちぇえ。
トロっぽいマグロだけど小っちぇえ。
小指の爪っくりゃあ。
ネギは白髪状態で乗せてある。
こいつは味付けがびみょーに甘かった。

「ひゃあ、こや期待出来にゃあかも・・・。さて、どっちにころぶか・・・」

  • 解明

 ナゾが解けた。
「白焼き」にご飯のナゾ・・・。
そして、あえて「うな丼」のナゾ・・・。
何故、「うな重」じゃにゃあのか・・・。

「ひゃあ、きっとあの衆らは常連さんだで!知り尽くしてんだべ」

 ってくりゃあ、しょっぱかった。
きっと秘伝のタレなんだべ。
100年っくりゃあ、注ぎ足して伝わってるとか・・・。
この味はぜってゃあ変えらんにゃあ。
って思ってるんだべ。

「ひゃあ、老舗の呪縛ってヤツじゃにゃあか・・・?」

 多分、生まれてこの方喰ったこんがにゃあ。
こんだけ塩っ辛りゃあタレ。
これがまんべんなく降りかかってる。
逃げ場がにゃあ。

「ひゃあ、別っこにライス注文したくなんなー」

  • 山椒

 ノドが渇く。
お茶を一気飲みする。
「肝吸い」も一気飲みしちまあ。
でも、きっと「肝吸い」は美味かった。
・・・と思う。
キモも柔らかくて、優しい味だった。
・・・と思う。
 タレが辛すぎて良くわかんにゃあ。
とこへ持って来て、トドメが山椒。

「ひゃあ、やっぱうなぎにゃちぃっと香りづけに欲しいべ」

ってんで、振った。
 これが効くこと、効くこと・・・。
こんだけ効く山椒も初めて味わった。
相乗効果で口ん中がビリビリ痺れて来た。
・・・疲れた。

「ひゃあ、恐れ入ったで・・・。こやせいぜい【☆1つ】だなー」

ま、多分今生の別れだべ・・・。