音の無い世界のこと 【1/26】

  • 闇夜

 喰ったー。
飲んだー。
デザートも堪能したー。
更にミネラルウォーターももらった。
千鳥足で部屋に戻る。
ちらっと毛唐のペアを見かけた。
やっぱメシ喰って部屋に帰ゃーるとこだで。
 音がにゃあ。
さざ波の音っきゃしにゃあ。
他に何も音がしにゃあ。
これも非日常。
こんな場面って滅多ににゃあ。

「ひゃあ、ペルーの【チチカカ湖】以来じゃにゃあかね・・・」

 そんで、星空。
こらしょと星がある。

「ひゃあ、星ってこんなにたんとあっただかねー」

無人島じゃにゃあから灯りはある。
でもてゃあした灯りじゃにゃあ。
基本は闇夜。
周りはまっ暗りゃあ。
だから、星がたあんと見える。
非日常だで・・・。

  • ラグーン

 高級ホテルだで。
敷地内はちゃあんと照明がある。
夜道も安心。
部屋までの通路は何の不安もにゃあ。
酔っ払ってても帰れた。

「そやそーだら。客が海に落っこっちまったらシャレんなんにゃあで」

 ライティングもオシャレ。
街灯って雰囲気じゃにゃあ。
さり気なく、でもちゃあんと明るい。
橋の真ん中の路面にライトがあったりする。
何より、ラグーンがキレイ。
見事にライティング。
サカナがうじゃうじゃ泳いでる。

「こや、海に入ゃーってサカナと一緒に泳ぎたくなんなー」

 でも、止めた。
キケンが危にゃあ。
ただでさえ弱ってるに・・・。
酔っ払いオヤジが溺死とか、シャレんなんにゃあ。
部屋に戻って寛ぐ。
思いっきり憩える。

「っつか、憩ってるっきゃ他ににゃあで・・・」