水上コテージのこと　【1/26】

　部屋に到着。
憧れの水上コテージ。
パンフレットでは何度も見た。
まさか実際に泊まるとは、夢にも思わにゃあ。
それが目の前にある。
「ユキコさん」がカギを開ける。

「おお〜〜〜っ！何じゃ、この造りは！」

　リビングテーブルの下は海。
泳ぐサカナを観ながらくつろげる・・・。

「ひょっとしたら、ここをウミガメが泳いでくかも・・・」

「ユキコさん」が説明してくれる。
天板のガラスをスライド。

「ここからサカナにエサをやる事が出来ます・・・」

　いやあ〜〜っ！
すぎゃあっ！
リビングからテラスに出る。
テラスにもテーブル・チェアがある。
陰干し用ベッドもある。
その先にデッキがあって、そのまま海に入れる。
デッキにはシャワーもついてる。

「ひゃあ、至れり尽くせりじゃんかー」

　鬼のようなベッドだった。
できゃあっ！
５人くりゃあ寝れる。
マットはぶ厚ちぃ。
でも、適度な固さで快適。
フカフカの羽根布団。

「何か、埋没するような雰囲気だで・・・」

　ベッドの足元は全面窓。
ブラインドを開けると全面海。
朝起きると目の前が海っ！

「きっと、海に浮かんで寝てるような気分なんだべなー」

風を入れる事も出来る。
高い天井にはシーリングファン。
エアコンもあるけど自然の風もいい。

「ひゃあ、いかにも気持ち良さそうだよなー」

　ベッドサイドにバスケットが・・・。
ヤシの葉っぱで編んである。
中にパレオとTシャツ。
それに貝で作った「ミサンガ」。
ちゃあんとオトコ用とオンナ用があった。
ハネムーンのプレゼントだって書いてあった。
そして部屋中がフラワーデコレーション。
花じゃらけっ！

「ひゃあ、３０年ぶりのハネムーンだかね・・・？」