よいしょと・神楽坂・文京界隈のこと

  • 再建

 できゃあ教会だった。
設計は故「丹下健三」氏。
日本近代建築の巨匠。
竣工は昭和39年(1964年)。

「ひゃあ、懐かしい東京オリンピックの年じゃ」

 そー言えば・・・。
代々木の施設と共通点があるかも・・・。
あん時の競技場も画期的だった。
国を挙げての大事業だった。
新幹線も開業した。
首都高も出来た。
そーいたムードだった。

「そーいた中で、こんなんが造られてたんだなー・・・」

 さすがにお役所は関係にゃあ。
都だって知らん顔だったべ。
ドイツのケルン教区の支援を受けたそうな。
1945年の東京大空襲で聖堂を焼失。
再建まで20年近くかかった。

「さすがに神社仏閣とは扱いが違ってたんだべなー・・・」

  • パイプオルガン

 時間はもう夕方。
多分大聖堂も閉まってる・・・。
っと思ったら、開いてた。

「ひゃあ、ラッキーだでっ!中も観れるでっ!」

入ゃーってみた。
 中もすぎゃあ。
ちょっと日本離れしてる。
ピラミッド型の屋内。
十字架形のトップライト。
天井に大十字架があるってのがいい。
片隅に彫像がある。
聖フランシスコ・ザビエル胸像」。
海外枢機卿から落成祝いに寄贈されたとか。
 「ピエタ像」もあった。
へ?
あの「ピエタ像」?
さすがにバチカンのレプリカだそうな。
そして立派なパイプオルガン。
教会用としては日本最大とか。
ちょうどオルガンの調整中だった。
スタッフが出入りしてる。

「そっかあ〜。そのお陰で中に入ゃーれたんだ」