最後に・駒込界隈のこと

  • 回遊

 目論見どおり回遊。
池の周りを中心にゆったりと観て廻った。
すぎゃあっ!
つくづく見事だった。
結構毛唐も来るらしい。
都内を代表する日本庭園ってこんで・・・。

「確かに、こいだら世界に誇れるかも知んにゃあで!」

 見どころも幾つか・・・。

  1. 内庭大門(ないてい おおもん)・・・庭園の中心部に入る為の大門、くぐるとシダレザクラ
  2. 出汐之湊(でしおの みなと)・・・大泉水の池畔の名の一つ。眺め良好、右手に中の島、左手には蓬莱島、対岸には吹上浜
  3. 妹山、背山(いもやま、せやま)・・・中の島にある築山。男女の間柄を表現。イザナギイザナミの故事に因む「せきれい石」も。
  4. 臥龍石(がりょうせき)・・・突き出たその岩が龍の背に見えることからこう呼ばれる。大泉水に欠かせないアクセントの1つ。
  5. 蓬莱島(ほうらいじま)・・・池の中央の「中之島」の横にある特徴的な形状の島。
  6. 石柱(せきちゅう)・・・庭内の88ヵ所の景勝地六義園八十八境)には、それぞれに石柱 が建てられていたが、現在では32ヶ所 のみが残る。

 確かに毛唐もいた。
写真を撮りまくってた。
気持ちはわかる。
ちぃっと誇らしい気持ちんなる。

「やっぱ、日本人は大ゃあしたモンだで・・・」

  • 「四阿(あずまや)」

 って読むんだ・・・。
ふつーは「東屋」ずら・・・?
園内、あちこちに「四阿」がある。
ここでゆっくりしんさい。
んで、和歌の1つもひねってみれ!
ってこんらしい。
 いい場所がたんと。

  1. 見之茶屋(たきみの ちゃや)・・・樹林の中を渓流が走り、岩の間から落ちる。そばの四阿(あずまや)から静寂な景色と流れ落ちる水音を楽しむ。滝は千川上水から引いていたが地下鉄の工事によって断水、現在は井戸水によって維持。
  2. 躑躅茶屋(つつじ ちゃや)・・・明治年間岩崎氏の代につつじの古木材を用いて建てられた四阿(あずまや)。11月下旬には紅葉したモミジに囲まれ見事な景観。
  3. 吹上茶屋(ふきあげちゃや)・・・池の北西側の岸辺に設けられた茶屋。抹茶や和菓子などを楽しむことができる。のんびりとお茶を味わいながら眼前に広がる美しい景観を堪能しつつ、ひととき日々の喧噪を忘れるのもいい。
  4. 藤代峠(ふじしろ とうげ)・・・北側の築山に設けられた峠。登れば正面に池を見下ろし、素晴らしい景観が眼下に広がる。
  5. 蛛道(ささかにの みち)・・・ささかにとはクモの古い呼び名。老が峰の北側を通る樹幹の小道はクモの糸のように細いところから名付けられた。「柳沢吉保」が歩いた和歌の世界へと次第に誘われていくよう。
  6. 土橋(どばし)・・・千鳥・白鴎・山陰・藤浪と名の付いた園内四箇所の土橋。土留めの瓦の隙間に生える夏草が、そこはかとない風情を醸し出す。
  7. 渡月橋(とげつきょう)・・・「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名づけられた石の橋。2枚の大岩の重量感があたりの雰囲気を引き締める。

 「四阿」に限らず。
あらゆる場所が風情がある。
これはすぎゃあ・・・。
こりゃあ、四季折々の良さを味わうべきとこだで。

「もーちっと近くにありゃいいだけんなー」