最後に・【皇居東御苑】のこと

  • 「二の丸」

 「本丸」から下山する。
坂道は2通り。
「梅林坂」と「汐見坂」。
「梅林坂」は周りが梅ノ木じゃらけ。
まさにその名の通り。

「こやあ、梅見の頃は見事だんべなー」

 「都道府県の木」ってのがあった。
全国47都道府県の木を植えたそうな。
どっかの木が枯れてた。
すぐ脇に若木を植え直してあった。

「ひゃあ、そら縁起が悪りぃよなー」

広々した林が続く。
「二の丸雑木林」と言われるそうな。
 武蔵野の面影を再現。
自然道の小径があってなかなかいい。
んだけど土が見えるのはここだけ・・・。

「何で、何でもかんでも舗装したがるかなー。もってゃあにゃあじゃ・・・」

突然、レトロな飾電灯が・・・。
明治21年に正門石橋にあったモンだとか。
でも、何故ここなの・・・?

  • 「日本庭園」

 「雑木林」を抜けると池が・・・。
立派な「日本庭園」。
昭和43年(1968年)に造られたそうな。
設計図は江戸時代のモン。
九代将軍「家重」公の時代のモンとか。
なかなかいいっ!
池の反対側に藤棚があった。
水面に藤棚が映る。

「おー、これが『サカサフジ』ってヤツだかねー」

 池の脇に立派な茶屋が。
「諏訪の茶屋」っつーらしい。
結構、古い造りだった。
元々は江戸時代からあった。
でも、これは復元。
っつっても明治45年に再建されたとか。

「ひゃあ、十分古りぃで・・・」

 そこへチャリンコが来た。
ひまわりが乗ってる。

「わ〜〜たす〜〜があぁぁぁ、ささあ〜げぇたぁ〜・・・」

っとか歌ってなかった。
でも、つまらんヤツだった。

「間もなく閉門時間でーす。門の方に向かって歩き始めて下さーい!」

ちっ!