【金魚】の後日談のこと
- 単身赴任
久々に仕事の仲間と会った。
長いこと、台湾で仕事してた。
単身赴任だったそうな。
「何で、家族連れて行かにゃあだかね?」
訊くだけヤボ。
そりゃ賢明だったべな。
いろいろ苦労もあったそうな。
夜の苦労が多かったらしい。
夜な夜な付き合ってた。
「やっぱ、現地に溶け込まないと仕事にならんからなー」
そやそーだ。
飲み喰いも仕事だで・・・。
「飲む時ゃとことんだからなー。しんどかったよー」
土日はどーすんだ?
「土日は行きつけの店が出来ちゃってねー」
台湾の家庭料理だとか。
結構、単身赴任者が集まってたらしい。
「カウンターに1人用火鍋が並んでる店なんかもあったなー」
そりゃそれで寂しいかも・・・。
- 家庭料理
結構気に入ったらしい。
台湾の家庭料理もクセんなるとか。
それこそ家ごとに違あ。
それぞれ独特の味付けがあるんだそうな。
「東京に帰って来てからも、時々喰いたくなるんだよなー」
そーゆーモンだかねー。
せっかく久々に会った。
どっかメシ喰いに行こうってこんになった。
んで、どこ行っかね?
「良かったらオレの知ってる台湾家庭料理の店に行こうよ」
もちろんOKだで。
任せるで・・・。
幾つかあると言う。
「銀座1丁目にもあるんだけど、どーかな・・・?」
へ?
ギンザイッチョウメ・・・?
まさか・・・。
「ちょっと変わった名前で『金魚』って言うんだけど・・・」
・・・。
急きょ、和食を提案した・・・。