【富士山】のこと 9
- 樹林
キキキリンじゃにゃあ。
【六合目】っくりゃあまでは樹林帯。
森の中を歩んでく。
でも、登りっ口は石段が整備されてる。
石段の先に神社がある。
【古御岳神社(こみたけじんじゃ)】。
「ひゃあ、立派な石段だで。如何にも「表参道」ってな風情じゃんか・・・」
神社で登山の安全を祈願。
もちろん社は閉まってるけど・・・。
神社の脇から登山開始。
いよいよ登山道っぽい。
当然、辺りは真っ暗。
ヘッドライトだけが頼りだで・・・。
「ひゃあ、こんなとこ1人じゃぜってゃあに来たくにゃあで!」
NET情報じゃ登山道は整備されてる。
【高尾山】に毛の生えたみてゃあな書かれ方だった。
確かに【高尾山】は整備されてた。
ワンコと登ってる衆もいた。
でも、ここはなかなか・・・。
溶岩ゴツゴツで結構ハード。
「結構しんでえじゃっ!どこが【高尾山】に毛の生えただねっ!」
- ナキ
樹林帯を抜ける。
見通しが利くようになった。
暗闇に目が慣れて来た所為もあるべ。
空を見て唖然。
満天の星。
「ひゃあ、ホシってこんなにたあ〜んとあったんだー」
星の光も手伝ってるかも・・・。
結構、明りぃ。
周りの景色に不安がにゃあ。
低潅木地帯になった。
でも、相変わらず斜面はきちぃ。
何かに掴まりたくなる。
手袋がにゃあと危険が危にゃあ。
「やっぱ杖があった方がいいじゃにゃあかねー」
間もなく舎弟からナキ。
「ひゃあ、やびゃあで・・・。膝が痛くなってきたで・・・」
舎弟も結構頑張った。
あれから随分走り込んだらしい。
でも、ちと違あ。
そーなんだよなー。
使う筋肉がでんでん違あだよなー。