これでもか・谷根千界隈のこと
- ボランティア
「霊廟」の前を歩く。
他にも同じような衆が歩んでる。
霊廟の門だけでもすぎゃあ。
なかなかの迫力。
ふと何かやり取りしてる衆がいた。
「ここにゃ、四代将軍「家綱」、五代将軍「綱吉」が眠っています・・・」
どうもボランティア・ガイドのおっさんらしい。
相手は妙齢のご夫婦。
奥さんは結構興味津々らしい。
でも、亭主は逆。
とっとと立ち去ろうとしてる。
奥さん、名残惜しそうに去って行く。
そこへ行っちまった。
“あべっ!”
一瞬ったけど、こっちも嫌いじゃにゃあ。
むしろ聞きてゃあくりゃあ。
- ぷー
確かに身なりが良くにゃあ。
もーちっと何とかなんにゃあだか・・・。
って思った。
ヘタすんと、ぷーに見える。
でも、説明はちゃあんとしてた。
「もう今日は最後だから手持ちの資料みんなあげるよ・・・」
手作りコピーだった。
将軍家の家系図や、将軍一覧。
【慶喜の墓】の解説図もあった。
「この11代将軍「家斉」っつーのがスケベじじーでねぇ、こんなに沢山子ども作ったんですよー」
確かに家系図からあふれてる。
山のような子どもの数だった。
「ひゃあ、その絶倫将軍もここに眠ってんだ・・・」