更に・谷根千界隈のこと

  • 「猫」

 散策は続く。
夏目漱石旧居跡】発見。
ちゃあんと立派な看板があった。
もちろんちゃあんと「猫」のオブジェもある。
思わずしっかり読んだ。
漱石」はここに3年住んだそうな。
ここで「吾輩は猫である」を発表。
「倫敦塔」も発表。
 忽ち大注目っ!

「へ?そんなに注目してくれんの?」

ってんで、翌年からフルスロットルっ!
「坊ちゃん」、「草枕」、「野分」・・・。
矢継早やに発表。

「ひゃあ、こいでいきなし天下の大スターになっちった訳だ」

 もちろんその家はもうにゃあ。
とっくのとんまに移転。
愛知県犬山市に持ってったそうな。
例の「明治村」だで。

「ひゃあ、あっこまで観に行くのもてゃあへんだで・・・」

 「漱石」はここに3年住んだ。
その前に「森鴎外」もこの家に住んでたそうな。
1年ちょっとらしいけんど・・・。
「鴎外」と「漱石」の住んだ家。

「ひゃあ、そりゃ保存すんべーってこんにならあね・・・」

 確かに落ち着いた土地だで。
文筆活動に向いてんだんべなー。
それにしても短きゃあ。
どーやら文豪たちは頻繁に引っ越した。

「やっぱケツに根が生えちゃ、いい作品が書けにゃあってこんじゃにゃあかね?」