最後に・【鉄砲洲稲荷神社】例大祭のこと

  • 伝統

 由緒ある祭だで。
神事もちゃあんとついて回る。
それはそれでてゃあへん。
きっと地方の祭だったら変化してく。

「ひゃあ、まあいいじゃ!固てゃあこん言わにゃあで省略すんべー」

みてゃあな・・・。
 だんだん飲むだけになる。
飲んでカラオケ大会か何かで終わっちまあ。

「ま、それもありか・・・」

都会のド真ん中は違あ。
由緒がある。
伝統がある。
鬼のように守り抜かれるんだべなー。
 スッポンサーの関係もあるらしい。
都会はできゃあ企業が多い。
って事ぁできゃあスッポンサーが多い。
だから氏子衆も経済的には豊からしい。

「ひゃあ、その代わりぜってゃあ手抜きとか出来にゃあじゃ・・・」

  • 祭のあと

 最終日は快晴だった。
最終日は【御神霊還御祭】。
お片づけ。
それこそ抜けるような青空。

「てんめ〜〜〜っ!」

って、みんな思ったべなー。
あちこちの家で洗濯物の花が咲く。
法被とか足袋とか・・・。
 ホントにびみょーな天気だった。
降ったり止んだり・・・。
すき間を縫ってお神輿が練り歩いた。
威勢のいい掛け声が響いた。

「何か、耳に残る掛け声なんだよなー」

かつて聞いたこんがにゃあ。
下町の祭を堪能出来た。
 縁日もあった。
露店商がずらっと並んでた。
でも結構雨に祟られたような気がする。
子どもがわいわい集まってるって感じじゃにゃあ。
露天商も諦めムード。
ロクに商売にならず片付けに入ゃーった。

「だからっつって、自分が飲み喰い出来にゃあけんど、何かもってゃあにゃあなー」