続・【浅草七福神】のこと

 相変わらずのヒトゴミ。
露店もいっぴゃあ出てるし。
近所の衆もワンコ連れて来てる。
初詣客は大行列。
どんだけ待つか想像がつかにゃあ。

「ひゃあ、とてもじゃにゃあけんど、こんなん待ってたら日が暮れちまあで」

 ってな訳で参拝はパスっ!
ま、時間の都合もあるで・・・。
ここにゃ【大黒天】がいたはず。
有富蓄財の神さまとか。

「ひゃあ、今年もカネにゃあ縁がにゃあかなー」

 でも、さっき金ウン拝んで来たし。
きっと相殺されるべ・・・。
っとか何とか言いながら次の社へ。
確か方向は向かって右。
【二天門】が見える。
これも「重文」とか。

「ひゃあ、どーでもいいけん、ヒトが多いなー」

 【浅草寺】の東となり。
ご近所さんだで。
同じ境内にあるのかと思ってた。
ちと違った。
今は【浅草寺】とは別法人なんだと。

「ひゃあ、いろいろややこしいやねー」

 元々は一緒だった。
浅草寺】草創に関わった3人を祭神として祀ったとか。
3人を祀ったんで「三社権現」と呼ばれた。
明治元年には【三社明神社】と改名。
でも明治6年に【浅草神社】に変えたそうな。
5月17日の例大祭が【三社祭】。

「ひゃあ、あの有名なお祭はこっちの小っちぇえ神社のだったんだー!」

 3人ってえのは漁師と僧侶だった。
つまりニンゲン。
ニンゲンを祀ったってえのは特別らしい。
神社の格は江戸一番低いそうな。

「ふえ〜〜っ!キビシーっ!」