押上界隈のこと

 今のうちだで。
このクソ寒みぃうちなら大丈夫だら。
まだ混まにゃあら。
きっと、暖かくなったらどーしょーもにゃあで。

「ひゃあ、どうせすぐに登れにゃあし、今の内に観とくべーじゃ!」

ってんで、出掛けた。
 「押上」なんて降りたこんがにゃあ。
ガイドブックを良〜く読んだ。
どこの出口が一番便利か?
どこが【スカイツリー】が良く見えるか?
懇切丁寧・・・。

「ひゃあ、写真スポットとかまで開設してあんで・・・」

  • 「押上」

 確かに混んじゃなかった。
でも、でんでん空いてもにゃあ。
地下鉄を降りると、結構なヒトだった。
明らかにジモティじゃにゃあ。
旅行客っぽい。

「ひゃあ、あのキャリーばぎゅばぎゅって邪魔っ臭しゃあなー」

 こーいた衆がみんな同じ方向に向かう。
情報源は一緒なんだべ。
みんな似たような情報を見てる。
写真スポットに向かう。
キャリーばぎゅばぎゅ引き摺って・・・。

「ひゃあ、大きい声じゃ言えにゃあけんど、邪魔っ!」

 この辺は下町。
歩道は狭みゃあ。
そけえ持って来て、各家がモノを置く。
植木だったり、チャリだったり。
狭みゃあな〜んてモンじゃにゃあ。
そこをキャリーばぎゅばぎゅが・・・。

「ひゃあ、うっとーしーっ!」