続・大先輩の送別会のこと

  • いじりネタ

 中先輩がネタを振る。
酒のつまみにちょうどいいって雰囲気。
同僚に面白いオトコがいると言う。
興味津々・・・。
中先輩の会社では昼食手当ってのがあるそうな。
1日700円が支給される。
但し、自費で喰った分だけ請求する仕組みとか。

「ひゃあ、今どきそんなレトロな制度が残ってんだ?」

 中先輩の話は続く。
その面白いオトコは昼どきになると暗躍するそうな。
いろんな相手を誘いまくる。
徹底的に社バラでメシを喰う為だそうな。
部下も狙われるらしい。

「一緒に喰いに行って部下に伝票を切らせるの・・・」

 大先輩も興味深く聞いてた。
でも、イマイチ意味がわかんにゃあ顔してた。

「あ、そっかあ!そいで700円を請求するってことぉ?」

一同、大爆笑!

  • 脂身

 更にいじりネタが続く。
このオトコの嗅覚はすぎゃあらしい。
酒の匂い、喰いモンの匂いは必ず嗅ぎつける。
予定のにゃあ晩はにゃあ。
会議は15:00過ぎにさせる。
そのまま夜の街へのなだれ込みを狙う。

「とにかく、毎日飲み喰いネタを漁りまくってますね・・・」

 取引業者は大事。
どんな些細な業者とでもマメにコンタクト。
貴重な財源だという。

「仕入業者はもちろん、派遣会社、清掃業者に至るまで
しょっちゅう挨拶に来させてますね。目的があるから・・・」

大先輩もちょと心配顔。

「そんなんで、コンプライアンスは大丈夫なの・・・?」

 肉が大好きだという。
1kgっくらいペロッと喰っちまあとか。
業者との昼メシはとんかつ屋漁り。
それも特注するそうな。

「ボク、800gのロースで8割は脂身にしてねっ♪」

聞いてるウチに胸焼けしてきた・・・。