送別会のこと

  • 付録

 突然案内が来た。
前のカイシャからだった。
退職から1ヵ月半。

「今さらではありますが、送別会を・・・」

あり得にゃあ。
そんな律儀な職場である訳ゃあにゃあっ!
 ナゾが解けた。
そこんちのボスが異動になった。
その送別会をすんべ。

「ひゃあ、そー言やあ何もしにゃあで追ん出したヤツがいたで。
化けて出んと困るに、ついでに呼んじまあべえじゃ!」

ってこんだった。
わっかり易しぃ〜。
 別に行きたかにゃあ。
まだ平常心に戻れてにゃあ。
神経マヒマヒも続いてる。
けんどオトナテイストで・・・。

「あ、喜んで出席させて頂きますぅ〜」

  • 挨拶

 ま、つきもの・・・。
何か言わなきゃなんにゃあ。
ここでもマヒマヒは威力を発揮した。
感動がにゃあ。

「ひゃあ、今の内に退職金がもらえたのが一番うれぴー。
こいで更に海外旅行に行きまくっちゃる!」

みてゃあな・・・。
 ホンネだし・・・。
別にウケ狙いって訳じゃにゃあ。
実際、そーするし・・・。
今も密かに計画進行中だし。

「ひゃあ、ガンガン行ったろーじゃにゃあか!」

 帰り際、ボスにも挨拶した。
コトバは1つっきゃにゃあ。

「タ・イ・ヘ・ン・オ・セ・ワ・ニ・ナ・リ・マ・シ・タ・・・」

ボスのコトバも1つ。

「ユ・ッ・ク・リ・ハ・ナ・シ・モ・デ・キ・ナ・カ・ッ・タ・ケ・ド・・・」

有難てゃあこんだで。
そんな台本を用意してもらあだけでも・・・。