続・リゾッチャマンションのこと
- 買い替え
モデルルームに戻った。
営業マンはもう次の客で気もそぞろ。
「はいはい、もう帰りますよ。でもトイレくりゃあ貸してくいよ・・・」
もう営業マンは次の座敷に飛んでった。
何とも情けにゃあこんで・・・。
次の間の客は声ができゃあ。
会話が筒抜けに聞こえて来た。
「ひゃあ、今も熱海で温泉付きのマンション持ってるだあよ。
だけんど、年寄りが増えてきちまってよぉ、買い替えべえかと思ってっだあよ。
何せ、じじーが温泉の中で○ンコしちゃうだあよ。がっはっはあ〜」
ひっくり返った。
思わず嫁さんと顔を見合わせた。
笑えにゃあ・・・。
現実を目の前に突きつけられた気がした。
そっか・・。
それが現実か・・・。
24時間管理のマンションならまだいい。
管理人が通いとかだったら・・・。
「ひゃあ、あり得るこんだんべなあ〜」
さむっ!
- 駅前不動産
天下の熱海だで。
駅前に不動産屋がいっぴゃあある。
「ひゃあ、電車の時間までちっと覗いてみっか?」
ここの客の目的はみんな同じ。
っと見えて、テキは実に要領を得てる。
威勢のいいおばちゃんが出て来た。
「へいっ!らっしゃいっ!どんなんがお好みでやすか?」
じゃ、赤身からもらおうか・・・みたいな。
希望する要件を言うと、パソ子で検索してくれた。
南向き、ペット可・・・。
「そもそもお客さん、熱海って全体が東向きなのよねー」
百も承知でいっ!
でも、南向きじゃにゃあとヤなのっ!
っつか、もうほとんど熱が入ってにゃあ。
一応、名刺とかもらって来た。
でも、多分・・・。
「ひゃあ、熱海って聞くと温泉に浮かぶ○ンコが頭に浮かんじまあよなー」
見事に醒ましてもらった・・・。