続々・大震災のこと

  • 情報

 こんな時に情報は貴重。
みんなケータイを駆使して情報を集める。
ワンセグもこんな時には役立つ。
地下鉄が動き出したのは23:00ころ・・・。
交通機関も頑張ってた。
JRを除けば・・・。

「ひゃあ、JRのテイタラクは何だっ!とっとと職場放棄しやがって!」

 とりあえず先行して帰った衆から連絡が来た。
みんな何とか無事に帰りついた。
あとは妊婦さんと、付き添ってくれた衆だ。
23:00ころ、黒塗りが1台帰って来た。

「ひゃあ、助かったで。付き添いの衆も乗っけてってもらってくいよぉ!」

 とりあえず、一件落着。
総務の兄ちゃんに礼を言いに行った。
彼は守衛室でテレビを見てた。
ここで初めて今度の震災の全容が見え始めた。
想像を絶する光景だった。
津波が内陸部まで押し寄せてる。

「ひゃあ、何だ!この景色は!ここの衆はちゃんと山に避難しただらね?」

誰も答えにゃあ・・・。

  • 徹夜

 オフィスに戻った。
疲労困憊。
考えてみたら自宅と連絡が取れてにゃあ。
ケータイも何もでんでん繋がんにゃあ。
パソ子からメール送ってみた。
返事が来た。

「ひゃあ、生きてただかね!てっきりくたばっちまったかと思ったっけや!」

てんめー。
 テキトーに酒なんか飲んで夜を明かした。
クソJRが動き出したってな報道を見て帰るこんにした。
ところが、クソJRの怠慢なことっ!
30分に1本しか電車を出さにゃあ。
地獄だった・・・。
すし詰めなんてレベルじゃにゃあ。

「苦しい〜。降ります。降ろして下さい。気持ち悪いっ!」

あっちこっちで悲鳴が聞こえる。
 何の因果だね?
何でこんな目に遭わなきゃなんにゃあだね?
どっかのノーテンキ首長が言った。

「これは天罰だ!ニンゲンのオゴリに対する神の鉄槌だ!」

きっと死ぬまで忘れにゃあ。
この人間性をそのまま表わした崇高なセリフ。
忘れらんにゃあ・・・。