続・大震災のこと
- 帰宅
まずは部下の帰宅。
歩って帰れるヤツは気がラク。
「ひゃあ、明るい内にとっとと歩んできゃーれ!」
自分の事ぁ、最初っから眼中ににゃあから気がラク。
「ひゃあ、どう足掻いたってきゃーれる訳ゃあにゃあだよ」
問題は中途ハンパに遠いヤツ。
電車は全滅。
タクシーは全く捉まんにゃあ。
若いオトコは帰した。
「ひゃあ、8時間っくりゃあ歩んでも死にゃあしにゃあで、きゃーれ!」
あと、辛うじてバスは動けそうだとわかった。
「ひゃあ、しょんにゃあでバスで行けるとこまで行って、あとは歩んできゃーれ!」
その間に1人、コンビニに派遣。
この後、ぜってえ喰いモンが不足するべ。
「ひゃあ、とにかくビールだけは確保してくいよ!」
総務部もいごいた。
緊急避難セットとかを出して来た。
水も食糧も入ってる。
「ひゃあ、ここんちも若い兄ちゃんは結構まともなのがいるじゃんか!」
- 妊婦
1つ、問題があった。
部下に妊婦さんがいた。
ただでさえ身重。
精神的ショックも大きい。
これは困った。
「ひゃあ、もしものこんでもあったらてゃあへんだで!」
総務部の兄ちゃんに交渉。
「ひゃあ、黒塗りの1つくりゃあ手配出来にゃあかね?」
兄ちゃん、申し訳なさそう。
「済みません。出払っちゃったんです。役員が全部使ってまして・・・」
ま、そーだんべな。
帰って来るまで待つっきゃにゃあ・・・。
兄ちゃん、有り難かった。
医務室に行って毛布を調達。
医務室って10階だで。
それもエレベーターが止まってるに・・・。
会議室を1つ確保してくれた。
「済みません。ここで暖かくして待ってもらえますか?」
有り難てゃあ・・・。