大震災のこと

  • シェイク

 こんな事が起きるなんて・・・。

「ひゃあ、カミもホトケもあったもんかっ!」

って思わされた。
こんな事が・・・。
何故、こんな事が・・・。

「ひゃあ、あんまりじゃにゃあかっ!ひでえじゃにゃあかっ!」

 カイシャにいた。
都心のレトロなビルの9階。
かつて経験した事ぁにゃあ揺れだった。
突然、ビルごとシェイクされるような揺れ方。

「ひゃあ、このまんまビルが倒れちまあじゃにゃあか!」

ってな恐怖感。
 机・イスごと床の上を滑る。

「ひゃあ、机に押し潰されて死んじまあのか?」

ってな恐怖感。
いろんなモンがガチャガチャ落ちる。
引き出しは全部飛び出してる。
完全にパニくった。

  • 避難

 一旦、揺れは収まった。

「ひゃあ、今の内に避難すっか?」

んな、迷ってるヒマはにゃあ。
すぐ次の揺れが来た。
又、ぐあんぐあんとビルごとシェイク。
生きた心地ぁしにゃあ。
 次に揺れが収まった時に一斉に避難。
9階から一気に駆け下りた。
壁のあっちこっちにエミがいってる。
コバの方はおっ欠けてる。

「ひゃあ、よく持ってくれたなあ・・・」

外に出るとヒトが溢れてた。
古いビルは被害甚大。
窓ガラスがことごとく割れてるビルもあった。
 とりあえず別館に避難。
こっちのビルも結構被害を受けてた。
壁が崩れ落ちたり、エミがいったり・・・。

「ひゃあ、見たくれよか安普請だったじゃ!」

目聡いヤツはせっせとホテルの予約。
そりゃ正解だった。
でも、そんなヒマ無かったなー。