【ソチミルコ(Xochimilco)】のこと 【11/22】

 かつてメキシコシティは大きな湖だった。
アステカ帝国は、その湖の中島にあったらしい。
そこにはアステカの神殿があった。
スペイン征服軍はこれをことごとく破壊。
そして湖もことごとく埋めたそうな。

「ひゃあ、ふてえ野郎だで!」

 当然地盤は緩い。
メキシコ大地震の時には被害が大きかった。
できゃあビルが簡単にくずけちった。

「ひゃあ、天罰だら・・・?」

 埋め立てた神殿跡が【ソカロ】。
そして数少ない埋め立てなかった場所がここ。
ソチミルコ】の水路。
湖の面影を残しているんだそうな。

「ひゃあ、両方とも世界遺産だで!」

 あんまりヒト気は無かった。
時間が早い所為なのか、平日の所為なのか・・・?

「ひゃあ、日曜日は行楽客で混雑って書いてあったけんどなー」

じみーな世界遺産だで・・・。

  • クルーズ

 【ソチミルコ】には遊覧船がある。
船っつっても、浅いペン皿みてゃあなカタチ。
一応イスと屋根はついてる。
これを船頭さんが竹竿で操るわけだ。

「ひゃあ、いかにも頼りにゃあなあ・・・」

この遊覧船がジモティはには人気らしい。
ここで飲み食いして楽しむとか。
マリアッチ楽団が同乗する事もあるそうな。

「ひゃあ、水もばっちいし、あずましくにゃあなあ・・・」

 我々グループは2隻に分乗。
何せ水路にびっしりと船が泊めてある。
他の船をガンガン押しのけて出航する。

「ひゃあ、ごんごんぶつけて、あずましくにゃあなあ・・・」

 やっと水路に出た。
いくつかの船が浮かんでる。
でも、見ると土産物を山積みした船。
早速、寄って来て攻撃開始。
誰も食指がいごいてにゃあ。

「ひゃあ、水路沿いに美しい風景が・・・って訳でもにゃあしなあ」

 【木の芽どき】がいごいた。

「済みませ〜ん。質問していいですかあ〜?我々って何やってんすかあ?」

「ミサりん」が答えた。

「クルーズですっ!」

一同、大爆笑!
やるじゃん!