【Dubrovnik(ドブロクニク)】のこと 【7/11】

  • Tender(テンダー)

 いよいよ最後の寄港地。
憧れの【ドブロブニク】。

「ひゃあ、やっと2年越しの抱負が達成出来るで・・・」

本来はここを中心に、近隣4カ国を周るつもりだった。
大きく方針転換。
もう1つの憧れの【エーゲ海クルーズ】に・・・。
でも、ツボは外してにゃあ。
ドブロブニク】はちゃあんと観光出来るだに・・・。
 「ケイ子さん」から提案があった。
得意の「マツ・ツアー」。
タクシー乗り合いでビューポイントに案内してくれるとか。
あのロープウェイのある【スルジ山】。
内戦ですっかり壊されちまった。
今はクルマでしか行けにゃあそうな。

「ひゃあ、乗ったっ!行くべーじゃっ!」

 8:45。
テンダーボートで上陸。
「ケイ子さん」がつぶやく。

「あら、今日はホントのテンダーボートですね」

確かに。
いつもはジモティの乗り合い船が集まって来た。
今日はモノホンの「救命ボート」を使った。
メスのカブトムシみてゃあで、なかなか可愛い。

「ひゃあ、練習を兼ねてたまにゃ使うんだべな?」

  • 魔女

 天気は最高。
沖合いから見える街は、絵みてゃあ。
この世のモンとは思えにゃあ。
城壁に囲まれた小っちぇえ港が見える。

「ひゃあ、こいじゃあテンダーボートっきゃ入れにゃあわ!」

 城壁がだんだんいかくなって来た。
う〜〜ん。
雰囲気あるっ!
こや人気が出る訳だで・・・。
港に到着。

「ひゃあ、すんぎゃあヒトの数だでっ!」

まさにヒト山のクロだかり・・・。
 場内に入る。
時計台の脇に出た。
何だか、とってもいい雰囲気じゃん。
すかさず「ケイ子さん」。

「まずはタクシー乗り場に直行しましょう。城内観光はあとからゆっくり・・・」

【Ulica od Placa(プラッツァ大通り)】をぐいぐい歩んでく。
 キレイな街だった。
良く整備されてる。
タバコの吸殻も落っこってにゃあ。

「ひゃあ、あんだけイタ郎のポイ捨て攻撃に遭ってんのに、てゃあしたモンだで・・・」

ヘンに感心しちった。
思わず空を見上げちまあ。

「ひゃあ、『キキ』がホウキに乗って飛んでんかも知んにゃあで・・・」