続・ギリシャナイトのこと 【7/9】

  • 予選

 ダンス・ミュージックが流れる。
逃げらんにゃあ。
しょーがにゃあ。
ダンスの真似事する。
タコ踊りか、ドジョウすくいか・・・。

「ひゃあ、酔いが醒めちまあで!」

 審査員らしき毛唐がウロウロ。
そのいと5人をピックアップ。
これが予選らしい。
当然、予選落ちでやっと開放された。

「ひゃあ、ひでえ目にあったで・・・」

 5人の中に1人日本人がいた。
団ジュニ世代っくりゃあかな・・・。
我々ツアーメンバーじゃにゃあ。
フリー参加の夫婦らしい。
英語でインタビューにも答えてるし・・・。

「ひゃあ、勝ち残れるくりゃあ踊れるし、てゃあしたモンだで・・・」

脱帽・・・。

  • イタバー

 疲れた。

「ひゃあ、みゃーった。みゃーった・・・へ?」

席に戻ると、誰かが座ってた。
イタ郎のばーさんだった。
いかにもふてぶてしい。
こっちを振り向きもしにゃあ。
イタバーか・・・。
 嫁さんが困った顔してる。
置いといたバッグがどかされてる。

「このヒトが席を空けろって、聞かないのよ〜」

イタバーがちらっとこっちを見た。
けど、すぐ見なかった事にしてダンスを観てる。
 言い争う元気もにゃあ。
どうせ、理屈が通る相手じゃにゃあ。
何ったってイタバーだで・・・。

「ひゃあ、イタバーなんか相手にしてもしょんにゃあで、帰るべえじゃ!」

楽しかったけど、疲れたあ・・・。