【マンドラキ湾】のこと 【7/9】
- シカ
攻防戦の舞台だった。
【マンドラキ湾】。
ひょーきんな名前だで・・・。
そもそもこの辺りは、【ドデカニサ諸島】とか言うし・・・。
「ひゃあ、一度聞くと耳に残っちまあで・・・」
かつて、この湾の入口に巨像があったそうな。
太陽神「ヘリオス」の像。
湾の入口を跨いで、30mの高さがあったとか。
ほんの2,300年前の話らしい。
「ひゃあ、できゃあっ!」
そーいた話を聞くと、どーにも治まらにゃあ。
観に行きたくなっちまあ・・・。
もちろん、今はにゃあっ!
地震で倒れたとかで、行方不明。
今は【セント・ニコラスの要塞】がある。
「ひゃあ、絵的にゃあいいけんどなあ・・・」
んで「ヘリオス像」の足の位置にはシカがいる。
「ひゃあ、何でシカだね?」
嫁さんがそっぽ向く。
「ひゃあ、シカとかいっ!」
- 城壁
500年ばか前の城壁。
これがそのまんまの姿で残ってる。
圧巻だで。
【マンドラキ湾】から戻る途中で、城壁が海に突き出した場所があった。
かなり壊れてる。
「ひゃあ、いつ崩れ落ちてもおかしかにゃあで・・・」
城壁のところどころに窓がある。
多分、銃眼だったんだべ。
ここから海を眺めるのも一興。
「ひゃあ、ちょうど【コスタ・フォーチュナ】が見えるでっ!」
お約束の絵だで。
でも、いいもんはいいっ!
岩場で釣りしてるヒトがいた。
多分、ジモティだんべ。
「ひゃあ、のんびりした絵だけんど、くわえタバコだで・・・」
絵にはなってる。
思わず1枚、パチリ。
「ひゃあ、おばはんだったで・・・」