【ホスピタリティデスク】のこと【7/5】

  • 冷房

 【レックス劇場】は良く冷えてた。
特に上の階ほど寒い。
何もわかんにゃあで、5階に行っちまった。

「ひゃあ、寒ぃっ!」

 嫁さんからブーイングの嵐。

「ひゃあ、どっちが寒ぃだね?劇場か?ダシモノか?」

両方だという。
ってんで、引き揚げる事にした。
 確かに冷えた。

「ひゃあ、部屋まで道中が長ぎゃあに、トイレ寄ってくわ。先ぃ行っててくいよー」

ってんで、トイレ探索。
 突然、声をかけられた。

「あ、こんばんわー!」

日本人の女性だった。
酔いも手伝って、一瞬状況が把握出来にゃあ。

”ひゃあ、誰だ?おみゃーは?”

・・・みてゃあな・・・。

  • ついで

 酔っ払いは、必死で考ぎゃーた。

”あっ!思い出したっ!「N野敦子さん」だっ!”

そー言えば、説明会で案内があった。

「20:30から22:00まで、【ホスピタリティデスク】を開設します。
何かご質問があれば、お立ち寄り下さい」

そー言えば、5階中央のバーの一画って言ってた。
 確かに、ここは5階中央。

「あ〜っ!誰だか思い出しましたあ〜!」

っとは、言えにゃあ。

「あ、どーも、こんばんわ!遅くまで大変ですねー」

っとか、繕ったりして・・・。
 「敦子さん」が続ける。

「何かお探しですかあ?」

おっと!

「いや、ちょっとトイレを・・・」

 何だか、締まんにゃあなあ・・・。

「ああ、ご案内しますよ。こちらです」

「敦子さん」の案内でトイレまで連れてってもらった。

「それじゃ、ごゆっくり。お楽しみ下さいね」

すぎゃあキレイなトイレだった。

「ひゃあ、ごゆっくりって言われちったし、ついでにクソしてくべ・・・」