続・「ベッドメイク」のこと 【5/31】

  • 漢字

 おばちゃん、にっこり。

「ひゃあ、理解してくれたみてゃあじゃ!」

おばちゃん、両手を煽ってから出てった。
多分、そのまま待っててくれってんだべ?
 おばちゃん、すぐ戻って来た。
ベッドメイクのカートを転がしてる。
ちゃんと掃除機も持ってる。

「ひゃあ、こいで大丈夫だんべ。どっか外に行ってるかね」

ってんで、又筆談。
 まず、所要時間。

「要 1時間?」

おばちゃん、うなづく。

「外出 散歩」

おばちゃん、更にうなづく。
 ま、とりあえず部屋を出た。
っかと言っても、行くとこはにゃあ。
例のささやかなロビーの売店っくりゃあ・・・。
キオスクもどきと、アンティーク。

「ひゃあ、しょーがにゃあ。アンティークでもおちょくってべえか?」

  • ヒマ

 ま、多少ヒマ潰しになった。
全然、食指がいごかにゃあアンティークを眺める。
おっさんがカサカサと寄って来る。
ひと言、ふた言、何か言う。
「ヒスイね」とか、「古いね」とか・・・。
とっても商売になってるとは思えにゃあ。

「ひゃあ、そろそろ帰ってみるかね・・・」

 部屋はキレイになってた。
やれやれ・・・。
そうこうする内に、ザワザワとヒトの声が・・・。

「ひゃあ、『雑技団』組がもう帰って来たんだ・・・」

正味1時間もにゃあってこんか。
 ま、いずれにせよヒマじゃんか。
ヒマな時はどーすっか?

「ひゃあ、飲むっきゃにゃあら?」

どーせ、在庫処分しなきゃ・・・。
ビールを全部片付ける。

「ひゃあ、やっぱ『青島啤酒」』は美味くにゃあっ!」

ってんで、買って来た黒ビールを混ぜる。
ハーフ&ハーフ。

「ひゃあ、そいでも甘っちょれー味だけんど、ま、いっかあ〜」