「ベッドメイク」のこと 【5/31】
- 電話
とりあえず電話する。
あのフロントの様子が目に浮かぶ。
暗いロビーの端に、ポツンと・・・。
スタッフも残ってるのか・・・。
「ひゃあ、留守番のムスメっくりゃあしかいにゃあとか・・・」
不安に思いつつも発信。
ムスメが出た。
「ハンニャ、ホンニャ?シナポコペン?」
やっぱり・・・。
中国語しか通じにゃあかなあ?
「ひゃあ、こっちゃ、英語だって覚束にゃあっつーに」
何か言わなきゃしょーがにゃあ。
「Hello! Anyone speak Japanese?」
意外な答えが・・・。
「No!No!No! I can't speak Japanese!」
お、英語はイケるか?
- 筆談
ムスメが誰かと相談してる。
お、誰か他にもいそうじゃんか・・・。
「ちょと待てね!」
何だ、こいつ。
日本語じゃんか!
ムスメが電話を代わった。
電話口にオトコが出た。
「Can I help you?」
しょーがにゃあ・・・。
有りったけのボキャブラリーを並べた。
通じたような、通じてにゃあような・・・。
すぐにヒトを寄こすという。
「ひゃあ、こんの野郎、ヒトコトも謝りゃしにゃあ!
さすがは中国人だで・・・」
やがて、おばちゃんが来た。
怪訝な顔してる。
こっちは正真正銘、中国語オンリーだった。
全く、コトバが通じにゃあ。
最後は筆談。
「清掃 請」