「アカシアまつり」のこと　【5/31】

　そー言えば、そーだった。

「ひゃあ、『アカシアまつり』だっつーんで、大連に来たんだべやっ！」

観てにゃあっ！
その名に相応しいアカシアを観てにゃあっ！
　大連市内でちょっとだけ観た。
一応、アカシアの並木があった。
でも、ショボい。
あんまり感動しにゃあ。

「ひゃあ、『アカシアの大連』なんて、日本人だけのイメージずら？」

　知らんかった。
アカシアの花の色。
白と赤があるんだそうな・・・。
その赤がここにあった。

【正岡子規の句碑】のすぐソバっ！

　ぽつんと１本だけ。
例の裏庭の一角に・・・。
それも見事な花の付き方だった。
素晴しくキレイ。
何ってったって、中国だで。

「ひゃあ、できゃあ造花じゃにゃあかあ〜っ？」

って思ったくりゃあ。

「ま、これを観られただけでも、来た甲斐があったべーじゃ！」

　もう１つ、観光があった。
相当無理して作った感が強い。

「ひゃあ、なんざんしょ！ここは・・・？」

って感じ・・・。
多分、ここに石碑があったって事なんざんしょ。
その土台らしきモンが残ってる。
　何でも乃木将軍の長男がここで戦死したそうな。

「乃木勝典（ノギ　カツスケ）　２５歳」

次男は２０３高地で戦死。

「乃木保典（ノギ　ヤススケ）　２３歳」

以下、長女（恒子）と三男（直典）も不遇だった。
夭逝してるそうな。

「ひゃあ、大将とかってそんなモンだか・・・？」

　血で血を洗う戦争だった。
んで、日露戦争の戦勝碑を造った。
今は廃墟。
すぐ傍に、ソ連の戦勝記念塔が立ってる。

「ひゃあ、何かあんまし愉快な場所じゃにゃあなっ！」