【旅順博物館】のこと 【5/30】

  • ガイド

 ここは予約制らしい。
「コウさん」必死に時間調整。
館内に入ると、ガイドが待ってた。

「皆さん、ようこそいらっしゃいました・・・」

妙に流暢な日本語だった。
 どーでもいいけど、ここ臭ゃあ。
1階のホールがやたらに便所っ臭ゃあ。
尋常じゃにゃあ。
確かに1階にトイレがある。
でも、ふつーに水洗トイレだった。

「ひゃあ、排水が詰まったとかかなあ・・・」

 委細構わず案内が始まった。

「はい、こちらが唐時代の仏像です・・・」

展示品は結構見応えがあった。
古代中国の仏像、青銅器、陶器、七宝・・・。
保存状態もいい。
 ガイド氏のクチも滑らか。

「これは明の時代の玉の杯ですね。細工も繊細です。
いい仕事してますね〜っ!」

っと笑いも取る。

「ひゃあ、なんかこのオヤジ怪しくにゃあか・・・?」

 日本だったら、間違いなく【重文】。
1つ1つの作りがすらばしい。
状態がいい。
良過ぎる・・・。
これが、写真撮り放題っ!

「へ?ホントかよーっ!ここは中国だでー?」

 実際、撮り放題だった。
絵になる作品が多い。
1つ、特別展示室みてゃあなとこがあった。
ここには、ミイラが展示してあった。
新疆地区で出土したそうな。
ご丁寧に、横にまねきんが展示してある。

「ひゃあ、元はこんなんだったってか?趣味悪ぃなあ・・・」

 新疆地区出土品は多かった。
大理石の彫り物、反物、陶器・・・。
特に陶器は色彩も豊かですらばしい。
「馬に乗った女性」なんか、ホレボレしちゃう。

「ひゃあ、超一級の展示ばっかじゃんか!
モノホンだとすりゃあだけんど・・・」