続・【203高地】のこと 【5/30】

  • 【爾霊山】(にれいさん)

 歩んだ。
なだらかに整備された歩道だった。
丘は立派な林に覆われてた。

ひゃあ、もう丸坊主の残酷な戦場の面影はにゃあなあ・・・」

ちょっとしたお散歩。
 歩道の途中に石碑が。

【二○三高地】 大連市人民政府

きっと公園整備のノリなんだべ。
 頂上には、モニュメントが・・・。
砲弾のカタチをしてる。
何か、まんまだよなあ〜。

【爾霊山】(にれいさん) = 203 

と記されてる。
何とも言えにゃあ気持ちになる。

「ひゃあ、ヒトの命なんて発想は無かったんだべな・・・」

 頂上をひと回り。
遠く、旅順港が見える。
そして作戦の目的だった【28サンチ砲】。
多くの若者が命を賭けた・・・。

「ひゃあ、今じゃ中国人のカネ儲けのネタだで・・・」

 頂上に看板があった。
長々と解説されたうざい看板が1つ。
じっくり読んでみた。

「ひゃあ、言いてゃあこん言ってんで。これ。
要するに日本は罪悪を犯したんだから、国の恥を忘れるな!
みてゃあなこんが書いてあんで」

負ければ賊軍か・・・。
 もう1枚、看板があった。
大きな8文字。

【銘記歴史勿忘国恥】

国の恥を忘れるなかれってか?
良く、こんなん放っとくなあ。
日本の然るべきところが文句言いそうだけどなあ。
やっぱ、負ければ賊軍か・・・。