旅順市街のこと 【5/30】

  • 車窓

 市内観光の楽しみ。
一般ピープルの生活を垣間見ること。
ふつーの生活。
通勤・通学や、買い物の風景。

「ひゃあ、そーいたのを観にゃあと、旅した気がしにゃあで」

 ついつい真剣に観ちゃう。
ぜってゃあ、観光地より真剣。
んなら、バックパッカーすりゃいいのに・・・。

「ひゃあ、そんな元気ぁにゃあだよ。時間もにゃあ。
アゴアシ付きでも、ちょっちジモティの生活に触れてゃあだあよ」

 以前の中国はチャリ社会だった。
朝と、昼と、夕方はすぎゃあ。
チャリが”雨後の筍”状態だった。

「ひゃあ、どこにこんなにチャリがあったんだんべ?」

ってなくりゃあ多かった。
通勤と昼メシ喰いに帰る時間は最悪。
クルマなんか動けにゃあ。
 でも、明らかに変わった。
クルマが圧倒的に増えた。
公共交通機関も整備された。
みんな通勤は、クルマか公共交通機関。
昼時間なんか、何も変化なし。

「ひゃあ、変わりゃあ変わるモンだで・・・」

 もう1つ大きく変わったモン。
トイレ。
我々は限られた場所でしか使わにゃあ。
でも違いは如実。
水洗トイレも使いこなしてるように見える。

「ひゃあ、如何せんもう慣れたべや!」

 そう信じてゃあ。
数年前の北京駅のトイレの景色を思い出す。
立派な洋式水洗トイレだった。
白地に「ТOТO」の文字が眩しかった。

「ひゃあ、あれがいけなかったんだんべな!」

 多分、見た事もにゃあ物体だった。
使い方がまったくわかんにゃあ。
んで、しょうがにゃあからタンクの上・・・。
又はフタの上・・・。
不安におののいて、床に外しとく・・・。
 反省したんだと思う。

「ひゃあ、洋式は止めべえっ!しゃがみゃあいいじゃんか!
和式(中式)の水洗にすんべえじゃっ!」

んで、一気に中式が普及した。
こんならいくらなんでも理解出来る。
 この中式便器が面白れえ。

「ひゃあ、ツタンカーメンマスクのデザインだよなあ」

和式とはちょと違あ。
”キンカクシ”とかいう発想はにゃあ。
でも、足場はしっかりさせようって発想らしい。

「ひゃあ、これって前も後ろもわかんにゃあよなあ」