土産物屋のこと【1/12】
- ファイナル
最後にトドメの土産物屋。
ツアーの最後を締めくくるに相応しい。
最後なんで何でもあり。
何から何まで、何でも揃ってた。
「ひゃあ、花火大会の最後みてゃあだな」
まずは工房見学。
これもお約束。
今日は「インド更紗」の作り方を見学。
模様の版を作って、染料をスタンプ。
結構根気が要る。
手作りは大変だって事はわかった。
「ひゃあ、それにしても高くにゃあ?
ここをどこだと思ってるって世界だよなー」
それでも、女性陣は全員お買い上げ。
ショールとか、ハチマキとか・・・。
やっぱ、この手のモンは琴線に触れるらしい。
オヤジはヒマ。
すると又、寄って来る。
「社長、アンティークはどう?」
アーティチョークなら喰ってやる・・・。
- 宝石
ちゃんと宝石コーナーもあった。
どれでも好きな石をプレゼントするという。
んで、指輪なり、ペンダントなりを作れと・・・。
「ひゃあ、何てトラディショナルな商売なんだ!」
店員が盛んに勧める。
「あなたの誕生月は?ラッキーストーンは?」
あれ?
どっかで聞いたようなセリフじゃん。
ひょっとして作戦?
ずいぶん念が入ってるなあ・・・。
嫁さんはあんまし石に興味がにゃあ。
「ひゃあ、私ゃあ要らにゃあで」
イマイチ、ノリが悪ぃい。
石よか、美味ゃあモン喰った方がいいってクチ。
それでもすずっきーズが喰いついた。
何か、琴線に触れたらしい。
さっきの学者もどきのオッサンの言葉らしい。
「きっと、幸福を招くんじゃ・・・」
すずっきーズ、お買い上げ。
きっとその後すぐに結婚出来たかも・・・。