ジャイプル観光のこと【1/12】

 時間が余った。
手は尽くした。
出発までには、まだ時間がある。

「ひゃあ、せめて紅茶だけでも飲むかね」

シェラトンティーだし・・・。
 やっぱ、ブッフェは豪華だった。
料理もいろんなモンがあった。
パンも種類が豊富。

「ひゃあ、美味そうじゃんか。ちっと喰うか・・・」

結局2回目の朝メシ。
 紅茶も美味かった。
どうも印国の紅茶には野趣がある。
とっても懐かしい香りがする。

「ひゃあ、むかあ〜しカンカンからサジですくい出してよぉ、
小っちぇえザルみてゃあなので入れてた紅茶を思い出さにゃあ?」

でも、これはこれで美味ゃあっ!

  • 売り物

 「ラクさん」登場。

「クルマの中には無かったね。ドライバーに朝一番で探させたけど・・・」

それはそれでしゃあんめ。
ドライバーに宜しく伝えるように頼む。
 すずっきーズも同情。

「他人のケータイなんか使い道が無いから、
すぐ出て来そうなもんだけどねえ〜」

そう、我々もそう思ってた。

「ひゃあ、もし落っことしたなら、誰か拾って届けてくれるべや」

って楽観的だった。
 「ラクさん」が冷や水。

「とんでもないね。インドではケータイはすぐに売れます。
出て来るのは難しいね。それがあります」

「ラクさん」いわく。

「多分、盗まれたね。バッグのポケットは盗りやすいね。それがあります」

そっかあ・・・。