土産物屋のこと【1/11】
- 大理石
今日も元気で、土産物〜っ!
お約束なんで・・・。
今日のメニューは大理石だった。
大理石の象嵌細工。
まずは工房見学から・・・。
小っちぇえ石片を削って嵌め込む。
この繰り返し。
「ひゃあ、こりゃ根気が要るなあ・・・」
気が遠くなるような作業だ。
でも、別に欲しくにゃあ。
これは困った。
つき合いって事が出来にゃあ。
かと言って、逃げ場もにゃあ。
大理石のテーブルとか勧められる。
「ひゃあ、こんなでっきゃあモン置けにゃあべや!」
すると、小さいのもあるとか・・・。
小っちぇえって言ってもできゃあ!
重てゃあ!
いっくら勧められてもねえ・・・。
「ひゃあ、どーしろってんだ!」
- キメゼリフ
こーゆーのもだんだん慣れて来る。
つき合えるモンならまだいい。
しかも消えて無くなるモンなら・・・。
「ま、喰いモン・飲みモン系ならつき合ってやるけんね」
カネで済む話だし・・・。
ところが困るのは消えにゃあモン。
調度品、飾り物、宝飾品、アンティーク・・・。
これは閉口する。
テキも考えてる。
「奥さまが宝石見てる間、ダンナさんヒマね。
とってもいいアンティークがあるから、ダンナさん見るだけOKね」
分断作戦である。
確かにヒマだし・・・。
嫁さんも興味がある訳じゃにゃあけんどつき合いで・・・。
見るだけって言っても、攻撃はすぎゃあ。
「これ、とってもいいね。お買い得ね」
要らないと断わる。
「じゃ、いくらならいいの?言って下さい。いくら?いくら?」
キメゼリフを発見。
「I don't like it!」
もう突っ込みようがにゃあ。
冷てゃあようだけんど、極めて明快。