【タージマハル楼門】のこと【1/11】

  • 便所コジ・・・

 楼門(正門)は立派だった。
高さ30m。
完成したのは1648年とか。
門の両端にチャトリシンゴ。
んで、中央には飾りの小チャトリがいっぴゃあ。
「ラクさん」からクイズ。

「はい、チャトリは全部で幾つあるでしょう?」

 必死で数えた。
けど、外れた。
近眼+老眼で、始末が悪りぃ。
しかも、正解を忘れた・・・。
確か30個っくりゃあ・・・。

「ひゃあ、トシだなあ〜」

 中に入ると、トイレはにゃあ。

「中を観光する前に、トイレに寄ってった方がいいね。
それがあります」

「ラクさん」のアドバイス。

「行かいでかっ!」

嫁さんが、思いっきり喰いついた。
 門の東の端っこにトイレがあった。

「ひゃあ、トイレの前に誰かいるで・・・」

トイレチップ徴収人だった。
エジプトを思い出す。
いやあ〜な記憶が蘇える。

「ひゃあ、ここも便所コジ・・・がいるでっ!」

やっぱ、イスラム世界の常識か?

  • チャハールバーグ

 正門を抜けると目の前が開ける。

【チャハールバーグ(Charbagh)】

四分庭園。
デリーの【フマユーン廟】にもあった。
むこうんちは、庭の真ん中に建物を造ってあった。
ここんちは、建物の手前にレイアウト。
建物に視点が集中するような設計なんだとか。
 幾何学的な庭。
良く整備されてキレイである。
庭には水路と噴水が配されてる。
そして庭の向こうに白亜の霊廟がそびえる。

「うわあ〜〜〜っ!出たあ〜〜っ!
ナマ【タージマハル】だあ〜〜っ!」

 水路に霊廟が映る。
何度も写真で見たあの景色。
それが今、目の前にある。
みんな、入れ代わり立ち代り写真を摂る。

「う〜〜む。やっぱこの景色なんだよな〜」