土産物屋攻撃その1のこと【1/10】
- 紅茶
ま、やっぱり付いてた。
土産物屋攻撃。
まずは紅茶屋だった。
「絶対に信用出来るお店を紹介します。それがあります」
って「ラクさん」の肝煎り。
小っちぇえ店だった。
5人も入ったら、身動きできなくなりそう。
棚にはいろんな紅茶が並んでる。
隅っこでお湯を沸かして、試飲の準備中。
「どんな高級なお茶もOKね。試しに飲んでみて下さーい」
やっぱ、ちょっと引く。
”ひゃあ、この水は大丈夫だんべか・・・?”
クチに出し難いけど、やっぱ警戒する。
4人ともびみょーな顔。
「ま、沸騰させてるしね・・・」
お互い、小声で納得し合う。
ずいぶんいろんな紅茶を試飲した。
安い方から順番に飲ませてくれる。
店主が1つ1つ丁寧に説明してくれた。
「これが『オレンジ・ピコ』ね。何ちゃらかんたら・・・」
「これが『アッサム』で、どーちゃらこーちゃら・・・」
一番安いヤツでも十分美味い。
「ひゃあ、思ったよりイケるじゃんか・・・」
- 野生
って言ったら大げさか。
でも、明らかに何かが違う気がする。
飛行機の中で飲んだ紅茶もそうだった。
「ひゃあ、何となく野性味がある気がすんだけど・・・」
嫁さんも同じ意見だった。
試飲してわかった。
高級になるほど野性味が無くなる。
上品に美味しくなる。
「う〜〜ん。確かに美味しい・・・」
でも、ふつーに美味しい。
どこでも飲めそうな気がしちゃう。
お店としては当然高いのを売りたい。
「お土産は安いので十分ね。でも自分で飲むのは少し高い方がいいね」
っと、高級品を勧める。
さて・・・。