私設ガイドのこと【1/10】
- 【セノターフ(模棺)】
【フマユーン廟】
正方形である。
東西南北どっから見ても同じカタチ。
1辺が47.5mの墓壇がベース。
この上に廟が建ってる。
廟は正方形の角切りしたカタチ。
「ま、八角形なんだべな・・・」
真ん中にドームを頂いてる。
高さ38m。
そのドームの内側にもう1つドームが。
外殻ドームの下方12m。
二重構造のドームになってる。
この様式は中央アジアから伝わったそうな。
「ひゃあ、面倒臭っせー!」
中央に墓室がある。
ここには「フマユーン」の墓がある。
白い大理石で出来てる。
でも、実はこれはモノホンじゃにゃあ。
仮の墓なんだとか。
【セノターフ(模棺)】
って言うそうな。
モノホンはその真下の地下に安置されてる。
これも中央アジアから伝わった様式とか。
「ひゃあ、面倒臭っせー!」
- 墓室
中に入ってみた。
墓室は石の格子の窓で囲まれてるんで明るい。
「ひゃあ、墓室に勝手に入れちゃうんだ」
静かだ。
客は我々しかいにゃあ。
「ひゃあ、あんまり気持ちのいいモンじゃにゃあな」
墓の脇から、すっとヒトカゲが・・・。
「ひえっ!出たあっ!」
ヒトだった。
どーやらジモティらしい。
寄って来て英語で解説を始めた。
こっから写真を撮るといいとか、教えてくれる。
「ひゃあ、別に頼んでにゃあだけんど・・・」
得意のパターンだ。
急造私設ガイド。
頼んでもいにゃあけんど、いろいろ説明する。
写真スポットを示す。
んで、チップを要求する。
「チップ下さ〜い!」
ここだけ日本語だったりする・・・。