【フマユーン廟】のこと【1/10】

 「ミスリム」はユーミン
とっても素敵なアルバムだった。
それとは縁もゆかりもにゃあ。
似ても似つかにゃあ。
ムスリム
揺るぎにゃあ存在感。

「ひゃあ、要は人騒がせなんだべや!」

 印国は宗教がモザイク模様。
特に史跡系はゴチャゴチャ。
ヒンドゥー教と、イスラム教と、仏教と・・・。
ここはイスラム教の墓。
心なし、「ラクさん」の説明にチカラがにゃあ。
入口でわ〜っと説明しちゃう。
あとは各自勝手に観てきなはれ!
って雰囲気。
 どーも「ムスリム」は嫌いらしい。

「ひゃあ、やっぱイスラムの史跡には気合いが入んにゃあみてゃあだで」

実際、廟の中には入って来にゃあ。
徹底してる。
 直球を投げてみた。

「『ラクさん』ヒンドゥー教徒は、イスラム教嫌いなの?」

「ラクさん」も一瞬たじろぐ。
でも、ぼそっとつぶやいた。

イスラム教徒は沢山悪い事したね。それがあります・・・」

 【フマユーン廟】は世界遺産
ムガール朝2代目皇帝「フマユーン」の墓。
造ったのは妃の「ハージ・ベグム」
皇帝の死後、着工。
完成したのは9年後の1656年とか。
のちの「タージマハル」建設にも大きな影響があった。

「ひゃあ、タージマハルのモデルかも知んにゃあなあ」

 ま、なかなか美しい。
とっても几帳面な印象。
メインの建材は赤砂岩。
コバを白い大理石で縁取りしてる。
なかなかオシャレ。

「ひゃあ、『ムスリム』のイメージとは噛み合わにゃあかも・・・」

 庭も美しい。

【チャハールバーグ】

って言うんだそうな。
4つの区画に分けられた正方形の庭園。
水路や小っちぇえ池がアクセントになってる。
なかなかセンスがいい。
アランブラ宮殿」を髣髴とさせる。
 この様式はペルシャが起源だそうな。
設計者はペルシャから呼んで来た。
今のイランか・・・。

「ひゃあ、方向を間違わなきゃいい文化なのに・・・」