初ホテルのこと【1/9】
- 街頭
大きな街だった。
近代的なビルが立ち並ぶ。
「ひゃあ、ちょっとイメージが違ぁなあ〜」
っと思ったのは、素人のアカサカミツケ。
だんだん違った顔も見えて来た。
バスってゆ〜かあ、ワゴン車が街中を抜ける。
裏路地が見えて来た。
やっぱ、それらしい景色だ。
雑踏ってゆ〜かあ、混沌ってゆうか・・・。
いろんなモンが目に入ってくる。
「新鮮っ!」
テントみてゃあなのが見える。
ホームレスか・・・?
そこいら綱張って洗濯物らしきモンを干してる。
道路っ端で煮炊きしてる姿も見える。
あっちこっちで焚き火してる。
「ひゃあ、やっぱすぎゃあな。聞きしにまさる・・・」
そのいと、ちょっと異様な一角に到着。
周囲と全然違う。
隔絶された雰囲気。
厳重な塀に囲まれてる。
ガードマンがウロウロ。
「ひゃあ、テッポ持ってんじゃんか・・・」
ぶっぽーそーな・・・。
- 別世界
ここがホテルだった。
初日のホテル。
【THE LALIT NEW DELHI 】
まったく別世界。
ゲートを入るとマスゴミらしきクルマがいっぱい。
「ひゃあ、何だかわかんにゃあけどVIPみてゃあだあね・・・」
おめーじゃにゃあよ!
クルマを降りてエントランスへ。
ベルボーイが迫力あった。
まずガタイができゃあ。
更に、でっきゃあターバン巻いて、立派なヒゲで・・・。
「ひゃあ、『タイガー・ジェット・シン』みてゃあだなー」
知らにゃあって!
今の衆らは・・・。
金属探知のゲートをくぐる。
ボディチェックまである。
荷物用エックス線の機械も置いてある。
念の入ったこってある。
「ひゃあ、どんだけぶっぽーそーなんだ?」
何しか、チェックイン。