珍しくもない本の雑感90
- 混淆
著者も適切な言葉を探したらしい。
んで、見つけた。
「シンクレティズム(syncretism)」
本来は異説・セクトの融合・調和を意味するとか。
広い意味では、異質の要素が混ざり合う事。
ヒンドゥー教とイスラム教。
「インドにおける両宗教の共存はこれだ!」
単なる重なり合いじゃにゃあ。
相互の要素が混淆・融合しているという。
何故、こんな事が可能になったか?
キッカケがあった。
どーも、イギリスのお手柄らしい。
イギリスの支配は南アジア全域に及んだ。
第三者の権力出現。
「ひゃあ、別々のコミュニティなんか作ってる場合じゃにゃあで!」
ムスリムもヒンドゥーもカンケーねえ。
ってな事になったらしい。
但し、イギリスはあくまでキッカケ。
それ以前までも自生的にそんな動きはあった。
機は十分に熟していたそうな。
- 今日
ヒンドゥー教とイスラム教。
2つの宗教は依然、共存する。
そしてカースト制度も厳然と存在する。
それでもインドはすごい勢いで近代化してる。
交通手段、病院、厚生施設・・・。
どんどん整備されてる。
整備される速さは宗教の別を消し去る。
当ったり前じゃん。
- 現世利益
最後に面白い事が載ってた。
世代の問題。
青年の間で信仰心は薄れて来ている。
これは世界のどの宗教でも同じ傾向とか。
礼拝とか行かにゃあ。
祭祀とかイベントはお義理で・・・。
切実な問題になりつつあるそうな。
壮年も問題。
目的が「現世利益」にだけ向いてる。
病気平癒とか、家内安全とか・・・。
”困った時の神頼みぃ〜”
ってのは、日本人だけじゃにゃあらしい。
インドでもヒンドゥー教信仰が薄弱になってるそうな。
寺院に行く事も滅多にない人も増えてる。
ヒンドゥー寺院もお茶引いちゃう。
そんな中、やたら流行ってる寺院があるそうな。
【猿神ハマヌーン】=知恵の主 を祀った寺院で合格祈願っ!
わっかり易〜いっ!