珍しくもない本の雑感90

 【ヒンドゥー教とイスラム教】(5)

  • 伝播

 違いは明らか。
ヒンドゥー教とイスラム教・・・。
並べて較べる意味もにゃあ。
相反する事もにゃあ。
争いのモトを見つける意味もにゃあ。
そんな気がする。
 でも、間違いなくイスラム教は伝播した。
またたく間にアラビア半島全体に波及。
すぐに周辺地域に広がった。
それもすんげえスピードで・・・。
アジアの大半の諸民族社会にも波及・浸透した。

”インドへのイスラム教伝播も、世界的拡大の一部だった”

ってこった。
侵入・征服・支配だけじゃにゃあ。
受け容れ・浸透の要素もかなりあった。
どーも【宗教戦争】みたいなモンはなかったらしい。

  • パターン

 著者の整理が載ってた。
インドへのイスラム教伝播には幾つかのパターンがあった。

    1. ウマイヤ朝アラブ軍のインダス下流域への軍事的侵入
    2. トルコ系民族の西北インドへの軍事的侵入
    3. ペルシアのムスリム商人の西北インドへの定着
    4. ヒンドゥー教とイスラム教の思想の上部構造に共通点があり、ムスリムへの改宗が続出

単純じゃにゃあ。
いろんな要因が絡み合ってる。
 征服・支配も単純じゃにゃあ。
ムスリム法の下では、被征服者は人頭税を払う。
これによって自由を保障されたそうな。
ヒンドゥー教の偶像崇拝も容認されたらしい。

”ひゃあ、インド人もびっくりっ!”

寛容な政策だったそうな。
 何故か?
ムスリムの侵入・征服の目的は布教じゃなかった。
偶像崇拝は許さん!
っとか思ってた訳じゃにゃあ。
別に宗教的な使命感があった訳じゃにゃあ。
じゃ、何故か?

ヒンドゥー教の寺院には莫大な財貨・貴金属が貯えられていた”

わっかり易〜いっ!