珍しくもない本の雑感90

 【ヒンドゥー教とイスラム教】(4)

  • ジャーティ(jati)

 この言葉、聞いた事があった。
「生まれ」とか、「出自」を意味するそうな。
つまりカースト制度。
カーストも、もともとのヒンディ語じゃにゃあ。
ポルトガル語が起源とか。
やっぱ、意味は「種」とか、「血統」・・・。
 この言葉は象徴的。

ヒンドゥー教徒は、生まれた時から自分の家族だけでなく、もう少し大きい枠の集団の中に否応なしに所属させられる”

ってな宿命を担ってる。
見事な差別社会である。
更に、これが「輪廻」と「業」の考え方と結びついた。

”善行をすれば、来世は上の階層に生まれ変わる事が出来る・・・”

因果応報ってヤツですか?
今でも全く変わってにゃあそうな。

  • ミフラーブ(mihrab)

 これも聞き覚えがある。
トルコのモスクにあった。
スペインでも聞いたような気がする。
モスクの壁面の窪み。
これがメッカの方向を向いてる。

ムスリムは世界のどこにいても、メッカの方向を向いて礼拝が出来るっ!”

ってこって・・・。
 マレーシアでも見かけた。
ホテルの部屋の天井にに矢印があった。

「なんじゃ、ありゃ?」

って思ったら、これだった。
世界中に同胞意識を生む知恵なんだそうな。
 挨拶も同じ。

アッサラーム・アライクム(al-salam alaikum)、ワ・アライクム・アッサラーム(wa alaikum al-salam)
「神の平安があなたの上に・・・」、「あなたの上にも神の平安がありますように」”

世界共通アラビア語だとか。
世界中、共通。
如何なる土地でも、人種・民族・言語も超えちゃう。
こんな宗教ってちょっとにゃあ。