珍しくもない本の雑感90
- ジャーティ(jati)
この言葉、聞いた事があった。
「生まれ」とか、「出自」を意味するそうな。
つまりカースト制度。
カーストも、もともとのヒンディ語じゃにゃあ。
ポルトガル語が起源とか。
やっぱ、意味は「種」とか、「血統」・・・。
この言葉は象徴的。
”ヒンドゥー教徒は、生まれた時から自分の家族だけでなく、もう少し大きい枠の集団の中に否応なしに所属させられる”
ってな宿命を担ってる。
見事な差別社会である。
更に、これが「輪廻」と「業」の考え方と結びついた。
”善行をすれば、来世は上の階層に生まれ変わる事が出来る・・・”
因果応報ってヤツですか?
今でも全く変わってにゃあそうな。
- ミフラーブ(mihrab)
これも聞き覚えがある。
トルコのモスクにあった。
スペインでも聞いたような気がする。
モスクの壁面の窪み。
これがメッカの方向を向いてる。
”ムスリムは世界のどこにいても、メッカの方向を向いて礼拝が出来るっ!”
ってこって・・・。
マレーシアでも見かけた。
ホテルの部屋の天井にに矢印があった。
「なんじゃ、ありゃ?」
って思ったら、これだった。
世界中に同胞意識を生む知恵なんだそうな。
挨拶も同じ。
”アッサラーム・アライクム(al-salam alaikum)、ワ・アライクム・アッサラーム(wa alaikum al-salam)
「神の平安があなたの上に・・・」、「あなたの上にも神の平安がありますように」”
世界共通のアラビア語だとか。
世界中、共通。
如何なる土地でも、人種・民族・言語も超えちゃう。
こんな宗教ってちょっとにゃあ。