珍しくもない本の雑感89

 【不可触民と現代インド】(11)

  • IT革命

 あの話はどーなった?

【BRIC’s】

インドはIT革命に成功したんだべさ。
インド人はIT技術者に向いてるって、言ってたべや。
経済大国になってんだべさっ。
 それも、2つのインドか・・・。

「ひょっとして、その恩恵に浴してるのは、インドの3〜4%か・・・?」

多分そーゆー事なんだべ。
後の大半の国民は、ず〜〜〜〜っと変わりにゃあ。
ガンジガラメの人種差別の底辺に塩漬け・・・。
 ホンットの表面だけが変化してる。
ごく1部の層だけが急成長。

「これからは【グローバリゼーション】だぜっ!」

っとか言ってんだべな。
んで、社会全体が私企業化してく。
 すると、どーなるか・・・?

「【リザーブシステム】が機能しなくなるべ・・・」

っと心配する向きが多い。
例の、格差解消の為の優遇制度である。
今は、下位カーストにも公務員の雇用枠がある。
この枠が減っちゃう。
時代が逆戻りするかも・・・。

  • 障がい

 いんどには障がい者が多いそうな。

「何らかの身体障がいを抱えてるヒトは1億人以上いる・・・」

っと言う。
へ?

    1. 視力障がい者    4,500万人(全盲900万人)
    2. 肢体不自由者    1,400万人
    3. 知能障がい者     2,000万人
    4. 聴覚・言語障がい者 4,000万人

特に視覚、聴覚、言語の障がい児が増えてるそうな。
 何で・・・?

「最大の原因は、栄養不良っ!」

なんだそうな。
しかも、治療の施設はじぇんじぇん不足。
1万人分程度とか・・・。
また、その内部は家畜小屋にも劣るそうな。
 更に・・・。

「これらの施設から絶えず子供たちがさらわれ、
売春窟、あるいは職業的物乞いシンジケートに売り飛ばされる・・・」

そうな・・・。
何だか絶望的な気がしてきた。

「この国って救いがあるんだべか・・・?」