オオボケかましのこと

  • ボケっ!

 バルタン星人はボケてた。
湘南新宿ラインは、時間通りに真面目に走った。
時間通りに横浜に着いた。
ボケ老夫婦は意気揚々と駅に降りた。
そして「Y-CAT」へ。
ここからバスで羽田に向かう・・・。
 このバスは便利。
しかも安い。
大きな荷物は、バスの腹に・・・。
係員がラゲージスペースに入れてくれる。
荷物は預かってもらった方が・・・。

「あ゛〜〜〜〜〜っ!」

 一瞬、凍りついた。

「網棚に、キャスターバッグを置いたまんまだ〜〜っ!」

思考停止してた・・・。
テンションがベロンベロンに緩んでた・・・。

「ひゃあ、どーすんべっ!」

  • 対応策

 ここから一気にテンションを高める。

「まずはJRの職員に連絡を取らせるべっ!」

改札横のインフォメーションに飛び込んだ。
事情を説明する。

「あ〜、それはホームの事務所に問い合せて下さい」

臨時の入場証みたいなモンを渡された。
 改札を通らずに入場。
降りたホームにダッシュ。
ホームの事務所に行くが、ドアはロックされてた。
ドアをガンガン叩く。

「済みませ〜んっ!誰かいませんかあ〜っ!」

音沙汰なし・・・。
 その内、案内係風のお姉さん発見。
とっ捉まえる。

「カクカクシカジカ・・・」

お姉さん、とりあえず事務所の中には入れてくれた。

「すぐに係りの者が来ますので、大崎に連絡してもらいましょう・・・」

 係りの者が来た。

「カクカクシカジカ・・・」

慌てず、焦らず、大崎に連絡。

「見れたら、見てくれる〜?」

ってな調子で話してる。

「おいっ!」