ナスカ観光のこと【1/19】

  • 【井戸(Acueductos)】

 空港が見えて来た。
不思議と飛行機に乗ってる気がしにゃあ。
何とも恐怖感がにゃあ。
元々ひでえ高所恐怖症のクセに・・・。

「ひゃあ、何かサービスエリアに寄ってくてゃあな感じだあね・・・」

 高度がぐんぐん下がる。
空港の近所に集落みてゃあのが見える。
パイロットが叫んだ。

「いっどぉ〜っ!」

丸い穴が並んでるのが見えた。
 ガイドブックで見たっ!

”砂漠の真ん中で、今でも水が出る井戸がある。
地下に水脈が流れている・・・。”

これかっ!
穴には渦巻状の道が造られてる。
水汲みに苦もなく降りて行ける構造になってる。

「お〜〜っ!これが『ナスカ文明』のミナモトかあ〜〜っ!」

  • 着陸

 セスナはどんどん高度を下げる。
でも、離陸と同じで重力を感じにゃあ。
極めて自然。
風に乗って飛んでるって気がする。

「ひゃあ、ヒコーキってえのは着陸が一番難しいだよね・・・」

 でも、何の不安もなかった。
安定してる。
ランディングでも大したショックもにゃあ。
何だか、自分でも運転出来そうな気がしちまう。

「ひゃあ、クルマのブレーキ踏んでるみてゃあな感覚だあね・・・」

 名残惜しいけど、これでおしみゃあ。

「Thank you very much!
It was wonderful ♪」

パイロットと固い握手。
ほとんど、太ももみてゃあな腕。
手はグローブみてゃあだった・・・。

「ちょっと、セスナと一緒に写真撮ろうか!
『K戸さん』悪いけど、お願い出来る?」

 「K戸さん」、顔が青白い。
でも、構わずにシャッターを切ってもらう。
気分転換に・・・。
ならんか。

「いやああ〜〜っ!
面白かったあ〜〜〜っ!
空にハマっちゃうヒトの気持ちもわかるなあ〜〜っ!」